進化の過程

少し前のFacebookにも書きましたが。

なぜ28CliniCが存在するのか。理念の意味は?ミッションの意味は?


~28CliniCの理念~

私自身、家族、私たちに関わる患者の皆様の『本当の幸せ』のための行動と努力を惜しまず、
健康を維持するための『質の高い』予防と治療を提供します。


“28CliniCのミッション”

患者利益の追求


実はとってもシンプルで、『健康的な営みが死ぬまで継続すること』をサポートすると定義しています。

一見矛盾しているように感じますが、『死ぬまで健康で居続ける』ということです。

私自身、家族、スタッフが病に倒れ、適切な社会生活が送れなくなってしまうのは本当に残念ですし不本意です。

健康で居続けるための食生活、食習慣、運動、睡眠、人間関係、仕事を適切にコントロールすることを
啓蒙していくことが理念につながっています。

そして、全ての行動は患者さんのためにということがミッション=行動指針です。

複雑に考えることなくシンプルに行動していきます。


ここから本題でもある『進化論』というテーマですが、
その前に一つ質問を。。
皆さんは病気になりたいですか?
私は絶対になりたくありません。

そうです。予防できるものは予防したいと思っています。

健康って何でしょうか。調べてみました。
『体のどの部分にも悪いところがなく、元気で丈夫なこと。また、そのさま。精神の面についていうこともある。』
(出展:日本国語大辞典)

と記載されています。

現代の食生活、食習慣はどうでしょうか。移動手段、移動スピードはどうでしょうか。人間関係において、仕事のストレスはどうでしょうか。電気も車も無い大昔はどうだったのでしょうか。

便利で簡単な食やモノにどんどん追いやられてきている気がします。

実際は現代の食やモノの恩恵を受けることはたくさんあります。お腹が空いたらコンビニで直ぐに温かい食事が手に入ります。東京から北海道まで日帰りで行けたりもします。

ですが本来、人間が哺乳類という動物としてはどうでしょうか。

動物にとって適切な食生活・食習慣・ライフスタイルでしょうか。

現在、男性の平均寿命は80.2歳、女性は86.6歳です。
ですが、健康寿命と言われる病気ではない状態の年齢は男性71.1歳、女性74.2歳です。
平均約10年は何か病気になって介護が必要で困っている病悩期間というものが存在します。

再度問いますが、病気で10年も寝たきりとかイヤですよね。。。

では、どのような食事・生活スタイルが病気になりにくいのか考えていきます。

ここから本当に本題です。

まず、進化の過程を考慮し、人類学的にはどのような食事が人間に必要なのか考えてみたいと思います。

昔々約5億年前に無脊椎動物が生まれました。

大まかに表現すると虫達が生まれてきました。

そこから4,000年後の4億6千万年前に魚類が生まれました。

3億6千万年前に両生類、3億年前に爬虫類、2億年前に鳥類、そして2億5千万年前に哺乳類が誕生です。

ですが、ここから私たちの祖先が生まれるまでまだまだあります。

1,000万年前にやっとチンパンジーまできました。

そして700万年前にチャンデスという人類種の祖先が生まれました。ですが、現生人と同型のホモ・サピエンスまで到達するにはまだまだ時間がかかりました。

諸説あるようですが、10~15万年前にようやくホモ・サピエンスが生まれました。

虫が登場してからヒトに至るまでの5億年から10万年までの4億9990万年てとてつもない期間です。。。
人類時計といって地球が出来た日を1月1日とすると哺乳類が出て来るのが12月27日(もう年末)で、我々の祖先のホモ属が出たのが12月31日午後11時37分(もうすぐ年明け。。。)というくらいゆっくりな時の運びです。

その時点では当然ですが、電気もガスもなく祖先は木の実を拾い、魚を捕り、肉を食べていました。

では、なぜチンパンジーとヒトはこれほど違う種になったのでしょうか。

チンパンジーは700万年前とほとんど変わっていないようです。

諸説ありますが、約700万年前のアフリカでとてつもなく大きな地殻変動が起こりました。それは東西を山脈で分断するほどの変動だったようです。

その頃のアフリカは熱帯雨林でジャングルでした。が、その地殻変動によって山脈の東側の地域は偏西風が遮られ雨が降らなくなってしまいジャングルがサバンナ化してしまいました。

西と東に別れたチンパンジーはここから進化の分かれ道を歩みます

西のジャングルに残ったチンパンジーは今まで通り木の上で木の実やフルーツを食べ、時々虫や鳥などを食し雑食ですが基本的にはベジタリアンに近かったようです。

一方、東のサバンナに降り立ったチンパンジーは。
サバンナ化して高い木が無くなり陸に降りざるを得なくなって食事の確保に苦労するようになりました。
何を食してきたかというと、まず草や木のみ、キノコ類など。ここまでは木の上にいた時とあまり変わりませんが、魚、貝類、そして肉を食べるようになってから進化が急速に進んできました。

動物性の脂肪がチンパンジーの頃と比べ大量に脳に入るようになりました。

脳の容量が少しずつ大きくなり、チンパンジーのおよそ2.5倍もの脳容積を持つようになったホモサピエンスは、言語を操り、道具や火を使い、文明を築くようになりました。500万年前のチンパンジーと現在のチンパンジーの脳容積は変わっていません。

そのくらい食事が体に与えた影響は大きかったということです。

もう一度振り返り、現在の食環境、食生活はいかがでしょうか。

穀類がメインで少量のおかず。

場合によってはオニギリだけ、とかサンドウィッチだけ。とか

60億人が生きているこの地球で、全人類が生きていくためのカロリーを摂取するにはある程度仕方がないことかもしれませんが。。。

人間の体を考えたときに何が必要な栄養素はどうでしょうか。

この話題は分子栄養医学(オーソモレキュラー)のテーマの時にお伝えします。

話題を戻し『進化の過程』に

私は、動物としての『ヒト』を考えることがとても大事だと考えています。車移動、高糖質食、スマホ、集団生活下での人間関係など、様々な便利な点とそれによる弊害をよく考える必要がありそうです

私の次のテーマは『健康』というテーマでお伝えする予定です。
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